実行委員長あいさつ

石堂 淳
公立大学法人 岩手県立大学 理事
/副学長(教学担当)
高等教育推進センター長、総合政策学部教授

 東北みらい創りフォーラムにご参加いただき、ありがとうございます。
 このフォーラムは、東日本大震災の翌年から、

 東北みらい創りフォーラムにご参加いただき、ありがとうございます。

 このフォーラムは、東日本大震災の翌年から、
「東北みらい創りサマースクール」として出発し、震災の教訓を共有、継承していくために、大学、メディア、企業そして団体の有志により続けられ、このたび「東北みらい創りフォーラム」として第9回を迎えることとなりました。とくに今年は、新型コロナウィルス感染症の蔓延により、我が国のみならず世界中が混乱し、今なお、私たちは新たな生活様式を模索して日常の大きな変化の中におります。このような状況下での開催については迷いもありましたが、むしろこうした状況だからこそ発信して行こうと実行委員会の意見が一致いたしました。また、この状況に合わせ、新たな試みとしてWeb配信による方法を用いて開催を企画いたしました。

 この企画がご参加いただく皆様にとってなにがしかの財産となるよう、充実したフォーラムにしたいと思っておりますので、多くの皆様のご視聴をお願い申し上げます。

開催概要

開催日
2020年12月6日(日)
配信時間
10:00〜15:00(予定)

今年はオンライン開催!
こちらのページで全プログラムを配信します。
事前登録不要 参加費無料
どなたでも自由に視聴できます

配信ページは後日公開

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プログラム

  • 10:00~10:10

    本日のプログラム紹介

  • 10:10〜10:15

    実行委員長挨拶

  • 10:15〜11:00

    「3.11の取材を通じて感じた被災地の問題点」

    講師:太田代剛 岩手日報 報道部 専任部長

  • 11:00〜11:45

    「新型コロナパンデミックを契機に普及が期待される
    オンライン被災地支援事業」
    被災地居住高齢者への個別的オンライン支援事業i-MgNT(愛のマゴの手)

    講師:鈴木満 NPO法人「心の架け橋いわて」代表理事

    協力:
    田中 徹(慶応義塾大学訪問教授)、
    佐々木 淳(岩手県立大学教授)、
    青柳美樹(岩手保健医療大学講師)

  • 11:45〜12:30

    「い・き・る:新型コロナウイルス時代のキーワードをどう読み解くか」

    講師:櫻井滋 岩手医科大学教授

  • 12:30〜13:00

    動画で見る「震災の記憶」(動画コンテンツを配信)

    「碑の記憶」(岩手日報・IBC)
    「震災7年 VR復興の今」(IBC)

  • 13:00〜13:45

    「遠隔授業導入の問題点と課題」

    講師:後藤尚人 岩手大学人文社会科学部教授

  • 13:45〜14:30

    「学生支援を通じて人材育成を図る地域活性化策」

    講師:木下昇三 滝沢市企画総務部企画政策課課長

  • 14:30〜15:00

    パネルディスカッション
    「3.11から、まもなく満10年。環境の変化から見える未来とは。」

    進行:樋口邦史(東北みらい創りフォーラム実行委員)
    パネラー:
    石堂 淳(東北みらい創りフォーラム実行委員長)、
    川村公司(東北みらい創りフォーラム実行委員)、
    岡田洋一(滝沢市企画総務部部長)、
    伊藤憲三(東北みらい創りフォーラム最高顧問)

テーマ①

3.11発災から、まもなく満10年が経過しようとしていますが、いまだに元の暮らしを取り戻せないでいる方々が大勢います。被災地の取材から浮かび上がった現状の課題の解決に向け、マスメディアとメンタルヘルスの専門家が語ります。

「3.11の取材を通じて感じた被災地の問題点」
報告:太田代 剛
岩手日報社編集局報道部専任部長
写真部、運動部、陸前高田支局などを経て、2011年から東日本大震災の報道を担当

 東日本大震災から間もなく10年。県によると、本県の復興事業は3月末現在で91.4%が完成し、最終盤を迎えています。
 がれきの中で、あれほど遠く感じられた「復興の日」は、もう目前です。
 あの日沿岸を襲った津波は防潮堤を破壊し、引き波が大勢を連れ去りました。山田町や大槌町では、大火災が全てを焼き尽くしました。
 本県では、今も1111人の行方が分かっていません。
 かけがえのない家族をみとることも、供養することもできず、生存の可能性がほとんど無いことを理解しつつも、ふと気配を感じたり、「ひょっこり帰ってくるのでは」と待ち続けたり。
 行方不明者の家族の中には、まだ一歩を踏み出せていない人がいます。
 2011年3月11日に始まった東日本大震災は、今後も大勢の心と暮らしの中で続いていきます。最後の一人が立ち上がるその日まで、寄り添い続けるために何をすべきか、皆で考えていきましょう。

「新型コロナパンデミックを契機に
普及が期待されるオンライン被災地支援事業」
被災地居住高齢者への個別的オンライン支援事業i-MgNT(愛のマゴの手)

報告:鈴木 満
認定NPO法人 心の架け橋いわて 理事長
精神神経科医。英国国立医学研究所研究員、岩手医大准教授を経て2009年外務省入省。2019年在タイ日本国大使館広域担当医務官。2011年より被災地医療支援ボランティア(公務時間外)継続中。

新型コロナウィルス感染拡大下の社会不安、移動制限等により、被災地居住高齢者の身体的・社会心理的フレイルの助長が懸念されている。情報弱者である高齢者への正しい医療情報提供はフレイル予防につながり、そのためには個別的かつ継続的なICT支援が有用である。本事業では、被災地を離れて暮らす孫世代の若者を祖父母世代への支援の担い手として育成することで、両世代への心身両面での健康啓発を推進する。

協力:田中 徹(慶応義塾大学訪問教授)、佐々木 淳(岩手県立大学教授)、青柳美樹(岩手保健医療大学講師)

テーマ②

新型コロナウィルス感染者数が極端に少ない岩手県にあっても、この冬の感染拡大が不安視されています。3.11以降、県内の感染症対策に先頭に立って取組んできた専門医から、この冬を乗り切るための方策を発表していただきます。

「い・き・る:新型コロナウイルス時代のキーワードをどう読み解くか」
報告:櫻井 滋
岩手医科大学教授
1981年金沢医大卒。感染制御医(ICD)、内科認定医、呼吸器科専門医、睡眠医療専門医。90年 医学博士号。91年ワシントン大学(シアトル)呼吸器集中治療部門に留学。日本環境感染学会災害時対策検討委員会委員長。東日本大震災や熊本地震では避難所にて衛生指導を行う。20年2月、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船して、新型コロナウイルスの感染制御にあたった。

岩手県における新型コロナ対策は、数百年におよぶ公衆衛生学の知見と医療機関における感染制御の基本を踏襲して行われています。そこにはいくつかのキーワードが存在しますが、新たな時代に向けて県民がそれらを理解し、一般生活に活用することが今後の世界を生きるヒントとなると考えられます。「安全と安心」「医療の質と感染対策」「空間除菌・環境消毒」「ハイリスク・ハイボリューム」「4つ目の密」そして、岩手県民にとっての「い・き・る」とは何かについて解説します。

テーマ③

今年、新型コロナウィルスの感染予防策としてテレワークや遠隔授業などITを活用した新たな生活スタイルが急速に普及しました。一方で、この新しい生活スタイルは様々な問題点を提示しています。そこからさまざまな施策が生まれている現状を大学と自治体から紹介します。

「遠隔授業導入の問題点と課題」
報告:後藤 尚人
岩手大学人文社会科学部 教授
専門:文化記号論。専門分野での活動に加えて、いわて高等教育コンソーシアムで地域リーダー育成プログラム関連の諸活動を行っている。

 新型コロナウィルスの感染拡大により、ほとんどの大学では前期の授業が遠隔となった。全ての授業を遠隔方式で行うという初の試みに、教職員や学生はどのように対応したのか。わずかな準備期間で混乱なく授業を始めるために整備された環境や取り組み、授業が進むにつれて明らかになってくる問題点などを紹介するとともに、withコロナ状況下における授業の在り方など、今後の展望も含めて考えてゆきたい。

「学生支援を通じて人材育成を図る地域活性化策」
報告:木下 昇三
滝沢市企画総務部企画政策課課長

滝沢市には、盛岡大学、岩手県立大学の2つの大学が立地しており、そのことを大きな強みと考えています。大学とは人材育成や産業振興など様々な連携をしていますが、そのなかでも学生の応援、学生との連携に力を入れ取り組んでいます。人材育成事業、インターンシップ制度、アルバイトなど様々な学生が参加する事業をつくり、学生と交流することで、学生とのネットワーク構築、学生の発想での事業づくりなどに繋がっており、その事例についてお話させていただきます。今年度実施している学生応援事業は、結果として学生を応援することだけではなく、職員の成長や若者が定住するための地域づくりへのヒントがありました。

パネルディスカッション

「3.11から、まもなく満10年。環境の変化から見える未来とは。」

石堂 淳(東北みらい創りフォーラム実行委員長)
公立大学法人 岩手県立大学 理事/副学長(教学担当)高等教育推進センター長、総合政策学部教授
専門:刑法学。とくに法人の刑事責任や窃盗罪を中心とした財産犯について研究。
川村 公司(東北みらい創りフォーラム実行委員)
岩手日報社常務取締役編集局長
東日本大震災発生時、報道部長。2011年、東日本大震災一連の報道統括で新聞協会賞受賞。同年は写真部門、2016年は「命の軌跡~東日本大震災5年」でも受賞。
岡田 洋一(東北みらい創りフォーラム実行委員)
滝沢市企画総務部部長
伊藤 憲三(東北みらい創りフォーラム最高顧問)
NTT研究所、岩手県立大学研究地域連携本部長・理事・副学長等を経て、現在、岩手県立大学名誉教授、東北学院大学大学人間情報学研究所客員研究員、岩手県ICTアドバイザー、滝沢市産業振興アドバイザー、珈琲BAL店主

コーディネーター

樋口 邦史
株式会社 みらい共創技術研究所 代表取締役、一般社団法人 遠野みらい創りカレッジ 代表理事、法政大学現代福祉学部 兼任講師、中央大学経済学部 兼任講師
遠野市を拠点に地域創生やSDGs主流化に取り組む傍ら、キャリアデザイン等の科目を首都圏の大学で講義している

アーカイブ

2019年9月28日に開催した「東北みらい創りサマースクール」の概要を動画などでご覧いただけます。

東北みらい創りフォーラム設立趣旨

 私たちは、3.11東日本大震災の復興が完了するまでの間、震災の記憶と教訓を風化させることなく次世代に伝え、明るい未来を創る目的で、最新の防災・減災に関する調査・研究成果を持ち寄り、発表し語り合う場を設置すべく、行政、大学、NPO、メディア、企業などの有志らにより2012年5月に「東北みらい創りサマースクール実行委員会」として発足しました。
昨年まで、8回に渡り「東北みらい創りサマースクール」を岩手県内で開催してきました。

 近年、地震、津波、河川の氾濫、土砂災害等の大規模自然災害が発生しています。私たちは、新型コロナウィルスについても、ある種の自然災害と捉えています。
感染者の増大が心配される今、有効な情報発信をすることも復興支援活動の一環と考えています。

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